RICHプロジェクトとは
RICHプロジェクトとは?
家計収支に関する新たなデータを構築する学術プロジェクトです。 京都大学経済研究所先端政策分析研究センターが主体となって実施し、 科学研究費補助金の助成を受けています。
研究課題名:家計簿アプリを活用した家計データの構築と分析(基盤研究(A) 19H00591)
研究代表者:宇南山卓(京都大学経済研究所・教授)
研究期間:2019年4月1日 - 2023年3月31日
問い合わせ:rich@kier.kyoto-u.ac.jp
調査対象者の方で調査の内容やデータの利用方法に関するご質問等は、 京都大学経済研究所先端政策分析研究センター(rich@kier.kyoto-u.ac.jp)までご連絡ください。
なぜRICHプロジェクトが必要なのか:これまでの家計収支調査
家計の収入・支出、特に消費の情報は、景気・経済成長を考える上で最も重要な統計情報です。 これまでの家計収支分析では、政府の統計調査(総務省の家計調査や 全国消費実態調査など)に頼ってきました。
近年、政府統計にも一定の誤差が含まれることが分かってきています。 実証研究においてデータの正確性は最も重要な問題です。誤差の発生は調査方法が原因ですが、 調査対象者の負担とプライバシーの問題から、改善が難しいという面があります。
例えば、家計収支は家計簿を使って調査されますが、家計簿の記載には特別な能力が必要です。 報告漏れの問題や高額支出の把握困難といった課題、長期追跡調査の実施困難なども生じます。
RICHプロジェクトでの家計収支情報の収集:アカウント・アグリゲーション技術
金融機関のオンライン化とクレジットカード決済の普及により、出入金情報を記録するハードルは下がっています。 家計簿アプリ等に使われるアカウント・アグリゲーション技術を使えば、複数口座情報を1つに集約し、 家計収支を自動的に記録できます。
RICHプロジェクトは、この情報を活用することで、正確で詳細な家計収支情報を収集し、 統計作成や学術研究へ展開することを目指しています。
世帯属性情報の収集:ビッグデータの限界
ビッグデータは観測数が多い一方で、世帯属性のような分析に不可欠な情報が不足しがちです。 RICHプロジェクトでは、家計収支情報に加え、世帯属性を把握する追加調査を同時に実施します。
また、データ運営会社から一括取得する方式ではなく、調査対象者の同意を個別に取得する方式を採用し、 個人情報保護にも十分に配慮した設計としています。



